Laravelのサポート期限一覧|どのバージョンを選べばいいか
「Laravel を学ぼう」「アプリを作ろう」と思ったとき、最初に決めるのがどのバージョンを使うかです。
古いバージョンを選ぶと、途中でサポートが切れて危険な状態になります。この記事では、Laravel のサポート期限の考え方と、いま何を選ぶべきかを解説します。
Laravel のサポートは「18か月」と「2年」
Laravel 公式が定めているルールはシンプルです。
- バグ修正: リリースから 18か月
- セキュリティ修正: リリースから 2年
つまり、あるバージョンが出てから2年たつと、セキュリティ上の問題が見つかっても修正されなくなるということです。
また Laravel は、メジャーバージョンを毎年1回(おおむね第1四半期)リリースします。毎年新しい番号が出るので、数字が上がる速度は速めです。
サポート期限の一覧
公式が公開しているサポート期限は次のとおりです(2026年7月時点)。
| バージョン | 対応PHP | リリース | バグ修正まで | セキュリティ修正まで |
|---|---|---|---|---|
| Laravel 10 | 8.1 - 8.3 | 2023年2月14日 | 2024年8月6日 | 2025年2月4日(終了) |
| Laravel 11 | 8.2 - 8.4 | 2024年3月12日 | 2025年9月3日 | 2026年3月12日(終了) |
| Laravel 12 | 8.2 - 8.5 | 2025年2月24日 | 2026年8月13日 | 2027年2月24日 |
| Laravel 13 | 8.3 - 8.5 | 2026年3月17日 | 2027年 第3四半期 | 2028年3月17日 |
ここから読み取れる、いま大事なことは次の2点です。
- Laravel 10 と 11 は、すでにサポートが完全に終了しています。セキュリティ修正も提供されません。
- これから始めるなら Laravel 13 が最適です。2028年3月までセキュリティ修正が続きます。
「サポート終了」は何が問題なのか
サポートが切れても、アプリが突然動かなくなるわけではありません。だから軽視されがちですが、実際には次のリスクがあります。
セキュリティの穴が塞がれない
もっとも深刻なのはこれです。Laravel 本体に脆弱性(ぜいじゃくせい=攻撃に使われうる欠陥)が見つかっても、サポート終了後は修正版が出ません。
攻撃者は「サポートが切れたバージョンを使っているサイト」を狙います。修正されないと分かっているからです。
情報が手に入りにくくなる
古いバージョン向けの記事は徐々に減り、質問しても「まずバージョンを上げてください」と言われるようになります。学習コストがかえって高くつきます。
上げるのが年々つらくなる
放置するほど、いま使っているバージョンと最新との差が開きます。一気に何段階も上げる作業は大変です。こまめに上げる方が結果的に楽です。
どのバージョンを選ぶべきか
これから学ぶ人・新しく作る人
**最新のメジャーバージョン(現時点では Laravel 13)**を選んでください。理由はシンプルで、サポート期間が一番長く残っているからです。
新規プロジェクトを作ると、通常は最新版が入ります。
すでに動いているアプリがある人
まずいま何を使っているかを確認します。
php artisan --version
確認方法の詳細は Laravelのバージョンと対応PHPバージョンの確認方法 で解説しています。
結果に応じて、次のように判断します。
| 使っているバージョン | どうするか |
|---|---|
| Laravel 13 | そのままでOK。マイナー更新は続ける |
| Laravel 12 | まだサポート内。落ち着いて 13 への更新を計画する |
| Laravel 11 以下 | サポート終了済み。できるだけ早く上げる |
PHP のバージョンにも期限がある
見落としがちですが、PHP 自身にもサポート期限があります。
Laravel 13 は PHP 8.3 以上を要求します。逆にいえば、PHP が古いままだと Laravel 13 は動きません。Laravel を上げるときは、PHP のバージョンも合わせて確認してください。
自分の PHP バージョンは次で確認できます。
php -v
「LTS」について
他のフレームワークでは「LTS(Long Term Support=長期サポート)」という区分を設けているものがあります。Laravel でも、かつては特定バージョンを LTS として扱っていた時期がありました。
しかし**現在のサポートポリシーでは、すべてのリリースが一律「バグ修正18か月・セキュリティ修正2年」**です。特定のバージョンだけが特別に長くサポートされる、ということはありません。
古い記事に「Laravel の LTS は〜」という記述を見かけることがありますが、いまの基準は上の表のとおりです。
最新情報の確認方法
サポート期限は時間とともに変わります。正確な情報は必ず公式のリリースノートで確認してください。
- Laravel 公式ドキュメントの Release Notes に、サポート期限の表が掲載されています。
この記事の表も公式の情報をもとにしていますが、閲覧時点の最新は公式で確かめるのが確実です。
まとめ
- Laravel のサポートは バグ修正18か月・セキュリティ修正2年。メジャーバージョンは毎年1回リリースされる。
- Laravel 10・11 はすでにサポート終了(2026年7月時点)。使っているなら早めに上げる。
- これから始めるなら Laravel 13(PHP 8.3以上が必要。2028年3月までセキュリティ修正あり)。
- サポート切れの最大のリスクは、脆弱性が修正されないこと。
- 現在の Laravel に特別扱いの LTS は無い。すべて同じ基準。
- 最新の期限は公式のリリースノートで確認する。
環境構築の手順は、カリキュラムの 開発環境を構築する(Composer / Laravel インストール) で解説しています。